糖質制限ダイエットの悪影響

糖質制限ダイエットをすると、身体に様々な不調をきたすことがあります。ここでは、どのような原因でどのような症状が現れるのか、その対策と一緒に解説していきます。

糖質依存による悪影響:イライラ

糖質制限ダイエットをしていると、イライラしやすくなります。この原因は、糖質依存によるものと考えられています。糖質を摂取すると脳が快感を覚え、同時に強い快感をもたらすβ-エンドルフィンの増加を招くともいわれています。そのため、急に糖質をカットすると、イライラしてしまう場合があります。

対策として、1日1食だけ主食をカットするなど軽めの糖質制限から始めましょう。また、糖質をカットするよりも、糖質の吸収を緩やかにすることに力を入れるのもおすすめです。例えば、食物繊維を含む野菜を食事の最初に食べることなどが挙げられます。

偏った食事内容による悪影響

糖質制限ダイエットは、糖質の摂取量を減らしてタンパク質や脂質でエネルギーを補う方法ですが、やり方を間違えてしまうと栄養不足や血流の悪化、水分不足、エネルギー不足などを招きます。これらは、風邪をはじめとした様々な病気のリスクを高めるので注意が必要です。

頭痛

糖質を制限しすぎたり、糖質の代わりにエネルギーとなる脂質やタンパク質を十分に摂取できていなかったりすると、脳が栄養不足に陥ります。すると、自律神経までも乱れてしまい、血流を司る機能が低下して血行不良を招きます。その結果、頭痛が引き起こされると考えられています。

対策として、十分に脂質を摂ることが大切です。また、ミネラルやビタミンが不足した場合も頭痛が起こることがあるのでビタミンB群やビタミンEをしっかり摂りましょう。食事から摂取が難しい場合は、サプリを利用することをおすすめします。

貧血・めまい・生理が止まる

糖質を制限しても、貧血やめまい、生理が止まるなどの症状が現れることはありません。しかし、間違った糖質制限ダイエットによってビタミンやミネラル、エネルギーが不足すると、これらの症状が現れる可能性があります。ビタミンやミネラルを十分に摂り、糖質の代わりにエネルギー源になる脂質もしっかり摂ることが大切です。

疲れ・眠気

疲れ・眠いなどの症状は、エネルギーが不足したときに起こります。主食を丸々抜いたり、野菜しか食べなかったりするとエネルギーが不足し、脳が休息を求めている状態になります。このときに無理に活動すると体調不良を招く恐れがあります。エネルギー不足を起こさないよう、脂質をしっかり摂りましょう。

こむら返りになりやすくなる

カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが不足すると、こむら返りになりやすくなるといわれています。ミネラルを摂るために野菜、海藻、大豆、ナッツなどをしっかりと摂取しましょう。それでもこむら返りになりやすい場合はサプリを活用することをおすすめします。

骨密度の低下

カルシウムやミネラルが不足すると、骨密度が低下して骨粗しょう症を起こしやすくなります。カルシウムは、チーズやヨーグルトなどの乳製品だけではなく、納豆や黒ごま、サバなどの魚類にも多く含まれています。これらの食品をバランスよく摂取するとともに、過度な糖質制限や食事制限をしないことが大切です。

動脈硬化による脳梗塞や心筋梗塞

糖質制限ダイエットでは、糖質の代わりにしっかりと脂質を摂取する必要があります。しかし、脂質を多く含む食品はコレステロールを上げやすく、動脈硬化のリスクを高めます。動脈硬化が進むと、心筋梗塞や脳梗塞など、生命に危険が及ぶ病気を招く恐れがあるので注意が必要です。

チーズやナッツ類、肉や卵などは摂り過ぎないようにしましょう。

急激・極端に変えた食事内容による悪影響

急に食事内容が変わると、身体に様々な症状が現れる場合があります。

下痢・便秘など

日本人は米を主食にした食生活に慣れているため、急に米の摂取を制限すると腸内細菌のバランスが崩れてしまう可能性があります。悪玉菌善玉菌よりも多くなり、一時的に下痢や便秘などの症状が現れる場合があります。このような症状は一時的なものであるため、乳酸菌や食物繊維を多く含む食品を摂取して善玉菌を増やすことで改善されます。

口臭・体臭

極端な糖質制限によって肝臓でケトン体が作られると、血液中のケトン体濃度が上昇します。この状態では、アセトンという成分が呼気や尿に排出されるため、口臭や体臭の原因になります。アセトンは、数ヶ月~半年程度で排出されなくなるので、特別な対策は必要ありません。

ホルモンの分泌による悪影響

急に食事内容が変わると、ホルモンの分泌に何らかの異常をきたし、様々な症状が現れることがあります。

抑うつ・不眠

過度な糖質制限は、低血糖を招く恐れがあります。血糖値が低い状態では、血糖値を正常に保つためにコルチゾールというホルモンが副腎から分泌されます。コルチゾールの分泌が続くと、副腎が疲弊して、副腎皮質ホルモンのアルドステロンの分泌が低下する恐れがあります。その結果、不眠や脱力感、無力感といった抑うつ症状が現れる可能性があります。

胃腸障害

血糖値が低い状態では、コルチゾールだけではなくグルカゴンというホルモンも分泌されます。グルカゴンには、胃酸の分泌を抑える作用があるため、消化不良を招く恐れがあります。消化不良によって腸内細菌のバランスが崩れ、悪玉菌が増殖し、便秘や下痢を招くことがあります。便秘の状態では、ぽっこりお腹になる場合があるため、かえって太ったように見えてしまいます。

まとめ

糖質制限ダイエットにおいて注意すべきことは、ビタミンやミネラル、脂質の不足です。これらが不足すると全身に様々な症状が現れる恐れがあります。糖質制限ダイエットを正しく実践しましょう。また、身体に不調が現れた場合は、一旦糖質制限ダイエットをやめることも一つの手段です。自分のペースで、ゆっくりと進めていきましょう。

 
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